地は湧き空は鳴る

帰国しました。


今回の旅行で印象深かったもの。

ウイーンの楽友協会の金色ホールの音響の良さ。

たいていのコンサートでは、遠くの空中に浮かん箱から音が聞こえてくるような気がするわたしですが、

今回は世界中が鳴り響いていました。


あのホールはほんとうに素晴らしい。

それに、立ち見席を買ったのに、
開演の直前に、なぜかタダでチケットが配られ、

前から19列目の真ん中の椅子に座ることができました。

五ユーロでたぶん、すごい高い席に座らせてもらった。


こういうこともあるのですね。

まあ、グラーツ・フィルは教科書通りの演奏で、
というか指揮者が悪くて、
あまり実力を発揮できていなかったみたいです。
(それを見越して、立ち見にしたんだけど)

それでも、観光で疲れ切った体には、
立ち見と座るのでは、ぜんぜん楽しめかたが違いました。


そうそう、大昔、フランスのTGVに乗った時、
ディナーを注文できるほどお金持ちでなかった学生のわたしたちがコーヒーを頼んだところ、
シェフが大盛りのクリームと苺のデザートを出してれくたことを
思い出しました。
ヨーロッパの人って、時々、とても親切。


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# by sennnennkobako | 2017-09-20 03:56 | ささやかな日常 | Comments(0)

そりゃ、ちかいもの。

今日の思いがけないイヴェント。

文学カフェに行きました。
先にプーシキンの家に行っておいてよかったです。
ゆかりのあるものが、たくさん飾ってあるのに気づけたから。

でも、プーシキンがあのカフェに通った理由は明白です。

だって、近いもん。
家から五分そこらだもん。

PS
訂正

プーシキンの家から五分なのはエルミタージュ。
文学カフェまでは、すくなくとも十分はかかります。

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# by sennnennkobako | 2017-09-18 05:15 | ささやかな日常 | Comments(0)

推して知るべし

旅行では
その日のメインイヴェントってのと、
余白に突っ込む予定外の訪問先ってのがあるじゃないですか。
今日の思い立ちの目的地はクンストカメラでした。


ピョートル大帝が集めた民俗学的収集物の博物館です。


しかし、日本コーナーの展示を見るだけで、
収蔵物全体への信頼性がぐらぐらします。

秘宝館とまでは言いませんが、
色物の集合体という印象がぬぐえません。

生物のマルフォーメーションの部屋は、
さすがだと思いましたが、
シャム双生児のホルマリン漬けの列は、
ちょっと写真を撮るような気持ちにはなりませんでした。


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# by sennnennkobako | 2017-09-17 00:59 | ささやかな日常 | Comments(0)

書斎のソファで

宿泊しているホテルのお隣が、プーシキンの死んだ家だと気づいたのは
二泊もしてから。

人が出入りしている様子もないけれどと、
訝しみつつもんをくぐって見たところ
見学もできるよう。

中に入ってしまえば、
実は訪問するひとびとは、五月雨式でも、
決して少なくないのだった。

11室ある立派なアパートメントは、
プーシキンが金に困っていたことが信じられないくらい
贅沢に見える。

日本でいうなら、志賀直哉レベルの邸宅ですよ。
しかし!
よく考えたら、
プーシキンは貴族でした。
そりゃ、庶民とは根本がちがうはずだわ。

でも、決闘で負傷した彼が、死出の旅に出るまでの2日、
書斎のソファで過ごした気持ちはわかる気がしました。

どうせ苦しむなら、愛着のある空間がいいよね。

それほど、個人の匂いのする、
素晴らしい書斎だった。

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# by sennnennkobako | 2017-09-16 08:31 | ささやかな日常 | Comments(0)

サンクトペテルブルクの清新

昨日発ったウィーンは、
空気の成分が煙草と香水と馬糞からできていた。
食べ物なんかは野暮ったくて頑迷なスタイル一辺倒。
でも、絵と音楽に目を向ければ、それを補って余りある
西欧文化の洗練と伝統が集中している街でした。

そして、やって来たサンクトペテルブルク。

空港から市内へ向かうタクシーから見えた、
うらぶれた巨大な古壁のような建物群に、
正直なところ、この先の旅程の不自由さを予感したものですが、
いい意味でまったく逆の印象をもつようになりました。

ウィーンより、食べ物も美味しいし、
街も硬直的な感じではなくて、
新しい風を受け入れる進取の気性を感じます。

エルミタージュ美術館も、
規模や精緻さ、趣味、技巧などなど、
すべての面において、
ウィーンの王宮やシェーンブルン宮殿に
勝っている感じです。

旅の順番、逆にしなくてよかった。

それにしても、
ロシアは何でもゆるがせにしないね!


よくまあ、100年前、こんな国と戦争なんかしたものです。
往時の国民の結束力の有無の問題だったのかな?

いやもう、ロシアすげー!
働く若い人たちは必死に働いているし、
停滞感がない!

ウィーンにしても、
日本みたいにどこに行きつきたいのか
わかんない感じじゃなくて、
永遠に続く美しい夕暮れの中で、
神々の黄昏をやっているだけなんだろうなあ。












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# by sennnennkobako | 2017-09-15 02:19 | ささやかな日常 | Comments(0)